●自律神経失調症はどんな病気?

自律神経というのは体内のバランスを保つために働く神経のことをいいます。体内の状態は常に脳の中の視床下部という部分によってバランスを保たれていますが、ストレスなどによってこのバランスが一時的に崩れてしまう事があります。このバランスの乱れによる体調不良を自律神経失調症といいます。

 

自律神経失調症は度重なるストレスが原因で発症します。ストレスといっても単なる精神的な負荷に限らず、生活環境の変化で起こる肉体的な負荷や、外気温の落差などの環境からのストレスなど様々なことが要因となって起こり得ます。自律神経は体を活発にさせる交感神経と体をリラックスさせる副交感神経の二つの神経のバランスで体の状態が保たれています。
この二つの神経のバランスはストレスによって容易に崩れてしまい、身体に不快な症状として現れます。

自律神経失調症の症状

 

身体に現れる症状

  • 慢性的な疲労
  • だるさ
  • めまい
  • 動悸やほてり
  • 口や喉の不快感
  • 便秘
  • 不眠

心に現れる症状

  • イライラ
  • 不安感
  • 疎外感
  • 落ち込み
  • 憂鬱になる

 

 

 

 

 

 

 

自律神経失調症の治療方針

 

自律神経失調症の治療は抗不安薬と呼ばれる薬による不安や緊張感のコントロールが中心です。このほかにも、体をリラックスさせる働きをコントロールする訓練を行ったり、生活習慣の改善を行ったりと様々な治療を行います。その他、必要に応じて漢方薬、睡眠導入剤、抗うつ薬を使ったりしながら身体の不快な症状を取り除いていきます。

 

自律神経失調症でお困りの方へ

 

自律神経のトラブルは患者さんにとって非常につらいものです。症状が分かりにくく、見た目に伝わりづらいものなので周囲の理解が得られない事もあり、患者さん自身が一人で悩みを抱えてしまいがちです。体の不調や悩みを解決するためにもぜひ医師に相談してはいかがでしょうか。